マイストーリー
自分ではそうだったのかなあ、とよく覚えていないのですが、家にあったおもちゃのピアノを弾いて遊んでいて楽しかったのか、「ピアノを習いたい」と母に言ったようです。近所のピアノ教室に通うことになりましたが、楽器がなかったので入会の時に、「ピアノを買ってください」と言われたそうです。
ピアノは高価ですし続けるかどうかもわからないのにと悩んだと思いますが、私の買って~買って~!の熱意が伝わったのか、買ってくれることになり、家にピアノが搬入された時はわくわくしていたのを思い出します。腰ベルトをつけた、ごっつい大きな体の男の人が、二人がかりで運んでくれて、部屋に入った時は嬉しかったですね。これが私とピアノの出会いです。
高いキラキラした音や低いどっしりした音、音の幅が広い、同じ音が一音としてないなど、その神秘的なピアノに夢中になりました。子どもの力でも色々な音が簡単に鳴ります。すごい!
弾けない所がひけるようになった時の楽しさや、上達を自分で実感できる事、いろいろな音楽やリズム、拍子にふれ、こんなに違った景色があるのかと感銘をうけ、益々ピアノの魅力に惹かれていきました。
先生に勧められて、初めて出場したコンクール。自分らしい演奏をすることだけが目標で、賞などあまり意識していませんでしたが、思わぬご褒美の入賞に私も家族もびっくり!
それがきっかけでピアノのことをもっと深く考えるようになりました。自分と同年代の子の演奏に興味がわき、同じ曲でもこんなに違うんだ、とか私とはここが違うな、とか。
小さい頃は楽しくないと思うこともあったけど、楽譜を読む力と演奏の基本的な技術が上がってきたことで、肩の力を抜いて演奏できるようになり、音楽を心から楽しめるように変わっていきました。
中学校で合唱コンクールの伴奏、高校の卒業式での伴奏をすると、すごいね~上手や~と、人から褒めてもらえ、自分が誰かのために弾くことで喜ばれるのが嬉しくもあり、私の自信につながっていきました。
進路を考えた時に、ここまでやってきたピアノが自分の強みだと思い、音楽の道へ。
ピアノ演奏、伴奏法、指揮法、和声法、リトミック、ソルフェージュ、声楽、合奏、第二楽器としてコントラバス、幼児教育、音楽教育の教員免許などを専門的に学びました。まさに音楽漬けの毎日で『のだめ』のような学校生活。電車で毎日片道1時間かけて通いました。演奏の試験に向けて練習を頑張っていたり、忙しい中にも充実した日々でした。
頼まれて自分の成人式で振袖を着てステージで国歌斉唱の伴奏をした事、フルート奏者の友人の伴奏でイベントで呼ばれてあちこち行った事や、友人5人集まってコンサートを開催した事、自分や友人の結婚式でお祝いの曲をピアノで披露した事、自分の子どもが通っていた保育園で演奏会をしたり、能美市の文化祭で生徒さんと連弾したり、図書館でコンサートに参加したり、病院でコンサート、、など様々な場面で演奏し、経験を積んできました。
私にとっては全てが今の自分につながっている、どれも大切な思い出です。
現在は子育ての経験もあり、小さなお子さんへの接し方、言葉がけ、指導にいろいろなアプローチで対応しており、一人一人違うお子さんに合ったレッスンで、楽しく指導させていただいております。
最近ではコンクールで受賞する生徒さんも増え、益々指導にやりがいを感じます。指導はこれからも勉強し研鑽を積み、益々向上していきたいです。
指導歴23年、今まで約200名を超える生徒さんを指導させていただきまして、いろんな生徒さんと向き合い今日までやってきました。指導面でも経験を積み重ね成長できているかと思います。
いしくらピアノ教室で、一緒にピアノを楽しみませんか?ぜひ音楽の楽しさを一緒に分かち合いましょう。